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Channel: ヤマネ製作所な日々
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スリムロッドLEDライトの製造報告No.1【11/19計画発動】

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 角型9Vニッケル水素電池MR250Fは、φ7mmの単セルを7本直列接続した組み電池構造をしていますが、分解記事 を書いてから使い道を持て余しておりました。ところが、それを効率的に組み込めるサイズピッタリなパイプを入手出来たので、スリムロッドなLEDライトを作る計画を発動致しました。

062300021 電脳グッズ屋あきばおーの店先で、いかにも良い感じがする多段ロッドを使った『伸びるまごの手』という品(定価¥180)を見つけ、早速に本来の用途に使うまもなく分解してみたら上の様な感じでした。

062300041 5段ロッド部分は外径φ5mmからφ9mmまで1mm置きのステンレスパイプから成り、長さは概ね100mmの利用可能部分があります。試しにφ7mmのMR250F単セルを入れてみるとφ8mmパイプにピッタリで、φ8.4mmのAAAA単6形ニッケル水素電池の場合は被覆を剥がして漸くφ9mmパイプに入ることが判明致しました。

062300061 φ8mmパイプに収納するためのLEDを探していたのですが既製品では良いものが見つからなかったので、仕方なしに新しく作ることにしました。タネとなったLEDはφ10mm砲弾型(¥50/個)で、これの先端部分を削り出して造ったレンズが写真左側のものです。

062300081 100mA程度電流が流せてそれなりに白くて明るいLP-AWME56F1Aの先端部分へ、削り出して造ったレンズをシアノアクリレート系瞬間接着剤で取り付けたシロモノが上図です。LP-AWME56F1Aだけをφ8mmパイプに入れても照射パターンが広角すぎて光が分散してしまうため、どうしてもレンズで集光したかったんですっ。

062300071 それでこのレンズ付LP-AWME56F1Aをφ8mmパイプに入れてみたところが上図。絞り加工の施してあるパイプ先端に上手くレンズ曲面がフィットしてくれていて想像以上の仕上がりです。

Photo_2 どうやってφ10mmLED砲弾型の樹脂レンズ部分からφ7.5mmレンズを作ったかを示す加工工程図を上記に示します。トルクのある模型用モーター(秋月電子RS-385PH-4045)のφ2.3mm軸先端へ、削り出す対象を上手く取り付けるのがポイントです。詳細工程を以下に列記します。

イ) φ10mm砲弾型の樹脂レンズ部分を切断
ロ) 端面の中心にφ2.5mmでドリル穴を深さ2~3mm開ける
ハ) 瞬間接着剤を多めに塗布してモーター軸を挿入、固まるまでの時間で中心位置を合わせる
ニ) 固まりかけてきたら硬化スプレーを吹き付けて接着固定する
ホ) カッター刃を利用して外径がφ8mmくらいになるまで荒削り
ヘ) 実際にφ8mmパイプへ入る様になるまでサンドペーパーで仕上げ研磨
ト) モーター軸から取り外して取り付け穴部分を切り捨てる
チ) 端面を仕上げ研磨して完成

 こうやって作ったレンズへ、先端を平らに削ったLP-AWME56F1Aを瞬間接着してレンズ付LEDは完成しました。MR250F単セルは2本直列に入れることにして後は昇圧回路とスイッチをどうするか考えねばなりません。コンバータは幾種類も選択の幅があるのですが、スイッチに関してはどうしたらいいのでしょうか、φ8mmに入る様なオルタネート式スイッチは見たことないし、単純にタクトスイッチにするという手もありますけど、マイコン式ワンプッシュオペレートスイッチはまだ開発出来てないし・・・・・、さてどーしよー。


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