第76呟【ニッケル水素電池パックを分解する①】
マルツ秋葉原2号店の軒先で売っているジャンク品、ニッケル水素電池パック¥600を購入して分解してみた。
電池パックは12V3700mAhとの触れ込みで、1.2Vの単セルを10本直列に接続した組電池構造をしているものと推測。
緑色なセル外装が気になって、幾つか置いてあったパックの中からセルの型番が見えている個体を選んで購入。すばり一目瞭然、GP製ニッケル水素電池1.2v3700mAhを使っていることが判った。
日付の印字してあるシールが貼ってあったけれど何を意味しているのかは不明。製造日?使用開始日? 恐らくではあるがパック化して組電池を構成した加工日じゃないかと思う。
黒い外装フィルムを剥がしてみた。10本ある単セルそれぞれをホットメルトで固定してある。これなら簡単に各セルを分離できそうで助かる。熱圧着加工とかしてあると、セル外装がビリビリになっちゃって見苦しいからね。
各単セルの接続状況。12Vパックだから10本を直列に繋いでいる訳だけれど、途中にショート防止用のポリスイッチやサーマルプロテクト用のサーモスタットを噛ましてあるのが判る。でも当初予想していたニッケル水素電池用の過充放電防止チップは見当たらなかったけれど、元々そういうものは必要ないのか?
電池パックを構成していた各種パーツを並べてみたところ。先のポリスイッチやサーモスタットの他に、コネクター側から伸びているコードの先に電池温度計測用サーミスタが繋がっていた。
今回は、10本のニッケル水素電池を綺麗に分離出来たことが何よりも嬉しい。電池容量は3700mAhで既に時代遅れのセルだけれど、なんせ1本あたり¥60で手に入れたのだから大した問題ではなかろう、それよりもこれを何に使う? 自作LEDライトには優先的に第75呟でバラしたリチウムイオン電池を使うことにしているし。
ちなみに各単セルの電池電圧を測定してみたんだけれど、ちゃんとそれぞれ1.25V前後あって一本たりともイカれていなかった。この手のジャンク電池パックだと、単セルの保護回路無し直列仕様だから、少なくとも1本は極性反転して使い物にならなくなっているはずと思ってたから意外。ま、ちゃんと充放電できるかどうかは確認していないし、容量減っている可能性も大きいから、まともに使えるかどうかは不明なんだけれど。
※分解は各人の判断にて行うこと。それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。