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Channel: ヤマネ製作所な日々
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100均ライト改造計画No.18(武田LX-601)

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 100えんハウスれもん店で販売しているLEDミニライトLX-601([mytoshi]さん提供品)を高輝度化改造する計画。単3形電池を1本使うリフレクター式でアルミ削り出しボディーの逸品です。コンバーターにCX2601を使っているので回路を最適化して高輝度化が図れるだけでなく、ハイパワーLEDに乗せ換えてもアルミボディがしっかりと放熱してくれそうなところが魅力です。

Img_01871 この銀色に輝く重厚なアルミ削り出しボディー、こんなLEDライトが¥108で買える様になるとは。プラ筐体でこんな感じの同等品[BLT LED LIGHT]が霞んで見えます。

Img_01931 1.5Vを昇圧する回路基板に手を加えるため、一旦部品を取り外し回路パターンを読みます。IC1はCX2601が、Lはラジアルインダクターの10μH([mytoshi]さん解析データから)が載っていた所で、最低限のこの二つしか部品はありませんでした。他のパターンにはIC2とかDとかCのマーキングがあって、どうやら元々は整流回路を載せることが出来る様です。

Img_01952 早速部品を乗せ換えてみたところです。インダクターにはプラスチックのスリーブを取り除いて小型化した2.2μHを、整流回路のショットキーバリアダイオードにはパターンにちょうど載る大きさのPANJIT製SX34を、コンデンサーには使い慣れた47μFのチップコンをそれぞれ使っています。なるべく元の銅配線パターンをカットすることなく有効利用するため、改良回路に合わせてCX2601の取り付け位置を空きランドへ移しました。

Cx2601_for_lx601 それで、これが今回の乗せ換え回路。計画を立てたままで挫折中の[BLT LED LIGHT]改四式にちょっと手を加えたものです。このCX2601改良回路なんですけれども、新たに判明した新事実があります!「こやつはLEDを選ぶんです!」 どうやら何でも良いって訳じゃないみたい。
 試しにこのLX-601の元LED(φ4.8帽子型)を使ってみると、電源電圧1~1.5Vの範囲内でLED電流値はまるで定電流制御が掛かっているかの様に150mA前後で推移してしまう。パワーLEDでもないのにこんなに電流が流せるというのも驚きなんですけど、一向に焼ける気配もなくてさらに驚いた。効率計算してみると5割を余裕で切っており酷い有り様、何がそうさせているのか全く判らないですが、もしかするとCX2601のV+端子にVFの3.6V(元のφ4.8帽子型LED)が掛かる事に原因を見出せそうかな。
 で、回路間違えたかと考えてCREEチップXP-Gにしてみたんだけれど、以前の検証結果通り1.5V時でLED電流はちゃんと350mA流れていることを確認したし、また0.9V時では140mA流れていて全体的な効率は70%ちょっとだったから、回路的には間違っている訳ではなく条件付きってことで納まりそうです。

Img_01972 元のφ4.8帽子型LEDは見た目よりも案外頑張って電流を流せるっぽい。でもVF値は3.6Vくらいあるから効率は下がってしまうのが難点かな。今回の改造では乗せ換えるLEDにおいて、VF値の低いCREEチップXP-G以上のものにせざるを得ない様相、コストが高くなるのをどこまで許容できるかしら。

※改造は各人の判断で行ってください、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。


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