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Channel: ヤマネ製作所な日々
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Bトレインショーティー改造報告No.4【2016/12/4追記:ED75の電飾と動力化】

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 BトレインショーティーのED75をやっと仕上げる時が来たのです。KATO製EC用動力台車を使った新しい構成の4軸駆動な動力ユニットの完成に続き、ヘッドライドのLED化までなんとかやっつけて後は仕上げを残すのみな段階まで漸く辿り着きました。

Img_09772 まずはヘッドライトのLED化から。元のヘッドライト造形はちょうどφ1mmになっており、慎重に穴を開ければ導光のための光ファイバーでφ1mmのものが差し込めます。中心位置を正確に割り出すため、最初はφ0.5mmのドリルで下穴を開け、次にφ0.8mmのドリルで中心となる様に修正しながら拡大、最後にφ1mmのドリルで仕上げました。

Img_09782 長さ5mmにカットした光ファイバーを接着固定したら、屋根裏に取り付けた白色チップLEDに端面を合わせます。左右のライトにそれぞれ個別なLEDを使ってますけど、光ファイバーをもう少し伸ばして一つのLEDで済ませることも出来ますね。それとスカート部分の造形を大幅にカット加工してあるのは後述する動力ユニットと干渉するためです。

Img_09792_2 ヘッドライトLED化は両エンドとも実施しますんで、結局LEDは4個も使ってしまいました。屋根裏に張り付いてるモジュールは、PWMパワーパック出力のパルス電流によるチラツキを回避するためのもので、進行方向別な整流回路を組んだものです。

Img_09802Powerunit_for_ed75_2 ここからは動力ユニットの説明。今まで作ってきた4軸駆動タイプはKATO製小型車両用動力ユニットの動力台車を使っていましたけれど、今回はEC用のDT22を採用してますが元々気動車用なのでブレーキシリンダーの造形が無く、DT33にすれば電気機関車らしく見えて良かったんだけど、それは次回作ということで。
 Bトレに台車を組み込む時、動輪の軸距と台車の配置間隔に気を遣わないと、見た目のバランスが崩れてガッカリになってしまうことが多いですね。前者の動力台車を使った場合、軸距が短くて台車間隔が広がるため、床下に機器を突っ込まないと寂しく見えてしまったり、台車枠の造形自体が小さいので西武E31みたく短足に見えちゃったりするんですが、「いやそれがいい!!」というヒトもいるし(当方ね)。後者の動力台車を使った場合、軸距や台車間隔はバランス良く見えるばかりでなく、台車枠の造形も大き目なので短足には見えずイイ感じなのです。 
 ちなみにEL用の動力台車を使うと、動輪径が大きいので軸距が広がって台車枠が巨大化し、Bトレ台車枠にBo-Bo配置で二組みを突っ込むのは至難の業なんです。

Img_09812 今回も4軸駆動タイプを作る時に使っている減速機構を採り入れ、EC用動輪ギヤ軸とEL用動輪ギヤ軸を組み合わせた単純な構成にします。台車に取り付けるカプラーについてはEL用動輪ギヤ軸の下に板を張り付けて、KATOカプラーNを直接に接着する予定です。

Img_09832 毎度お馴染みなTOMIX製M-9モーターを搭載、低速回転時のトルクが魅力です。台車間隔を極力短くするため両軸は2mmほどを残して大胆にカットしちゃってますので、この後このモーターを他で流用することは難しいですね。

Img_09822 モーターと減速段とを繋ぐユニバーサルジョイントは、KATO製小型車両用動力ユニットのものを短縮化加工して搭載しています。元々19mmあるジョイント長を12mmまで短縮化しており、構造上あと数mm程度は短く出来そうです。

Img_09842 ピボット集電端子からモーターまでの配線は、それまでのベリリウム銅板短冊による接触方式を止めて柔軟なリッツ線による直接結線です。ただメンテのために台車枠から動力台車を分離できるよう途中にコネクターを噛ましたのですけど、これが意外にも頗る快適で次回作にも応用したいところです。

Img_09852KATO製EC用動力台車には回転中心部にφ4mmのピンが形成されてますけど、試行錯誤していた時に削り取ってしまったので新しくφ6mmで作り直してあります。出所はジュラコン製の外径φ6mmスペーサーでこれを厚み2mmに削り出したものを瞬間接着。プラ製ワッシャーを使えばわざわざ作らなくても良くてスマートかな。

Img_09862 減速段のEC動輪ギヤ軸を支えるのに内径φ2.5mmのボールベアリングを使ってます。外径φ6mm、内径2.5mm、厚み2.6mmのBBF625ZZは1個あたり¥250と高額ですが、フランジ付きなので支持板へ嵌め込んだ時にスッポ抜けず上手く固定できます。

Img_09872 台車枠はフリスクブラックの空きケースから削り出しました。板厚1mmのポリスチレン製ですから加工が楽ちんなばかりでなく、角部分を上手く利用するとL字構造が利用できるのもいいですね。台車回転中心ピンが通るφ6mmの大穴は小径ドリルで下穴を開けてからリーマーで慎重に拡大すればバリや歪みなく綺麗に作れます。角穴の方はモーターの落とし込み用に形成したもので、重心をなるべく下げる目的のためです。

Img_09882 台車のピボット集電端子から上がってきたリッツ線はソケットを経由してモーターへ結線しています。これの出所は丸ピンICソケットを分解して取り出したもの。接続に重要な部分以外を切り落として半田付けすれば可成り小型化できます。車両間の通電用ジャンパ連結器にも応用できそうです。

 ここからは2016年12月3日の追記分、試作機を完成させてもいないのにもう弐号機の製作に取り掛かっていたりするので、その様子を記載しておこうかと。

Img_09892 試作機ではKATO製DT22を使っていて弐号機はDT33にする予定だったのに、訳あってまたもやDT22を使ったりしてます。台車枠に側板を取り付けていないからモーターの取付け位置が良く判る写真です。

Img_09902 台車回転中心ピンは元のφ4mmを除去しφ6mmに作り変えているのは試作機の時と同じで、なかなか別な方法を試したりする冒険が出来ません。

Img_09912 TOMIX製M-9モーターの両軸はそのままではユニバーサルジョイントが組み込めないので、ジョイントパーツを噛ませるギリギリの長さ2mmまでこの後短縮します。あまり見ないで欲しいんですけど、台車枠の表面は加工の際に使ったケガキ線でいっぱい。

Img_09922 フリスクブラックの空きケースを加工して作る台車枠の情報。側板も含めて全て蓋側のケースから削り出せます。台車枠へ側板を立てて綺麗に接着するため、フリスクケースの角を積極的に利用して平滑面を生かせば組み上がりに隙間を生じません。

 ここからは2016年12月4日の追記分、半日でここまで仕上がりました。台車枠に側板を接着して剛性を高め、動力台車に減速段を取り付け、台車枠へモーターを嵌め込んでからユニバーサルジョイント接続まで。

Img_09962Img_09982 ユニバーサルジョイントを使ったことで上図の様にここまで台車を回転させてもスムーズに動力が伝わります。TOMIXのスーパーミニカーブレールC103でも余裕を持って走行でき、それよりもさらに急なカーブレールでも大丈夫。

Img_10002_2 動力台車の端にカプラーを取り付けねばならないのですが、試作機よりも先に弐号機のほうでKATOカプラーN用の取付け台座を作り込んでます。減速段のギヤと接触しない様に設置するのが一苦労でした。

※改造や製作は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。

【こちらもご参考に】

 Bトレインショーティー改造報告No.4【2016/12/1製作中:ED75の電飾と動力化】Img_09772

 Bトレインショーティー改造報告No.3【2016/11/9完成:DD51からDB形入換機を作る】Img_09232

 Bトレインショーティー改造報告No.2【2016/11/8完成:DD51からDD16っぽいものを作る】Img_09072

 Nゲージ用貨車の製作No.1(2016/10/20完成)Img_08861

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.6(2016/10/20完成)Img_08911

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.3(2016/10/20改良)Img_08891 Nゲージ用小型動力台車の製作No.5(2016/10/18完成)Img_08681

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