100均LEDライトで、グリーンオーナメント製ランチャーライトV9を高輝度化改造した第二弾。9灯のφ5mm砲弾形LEDはすべて除去して新たにコリメーターとCREEチップXP-Gとを詰め込みます。電源は18650形リチウムイオン電池に入れ替え、AMC7135による350mA定電流でハイパワーLEDをドライブ。使いにくいテールスイッチを止めてワンクリックオペレーション用”謎の”モジュールを組み込み、筒サイドに設けたタクトスイッチでON/OFF出来る様にしておきました。
アバゴテクノロジー製コリメーターのASMT-M006をちょっとだけ加工したら上手くライトヘッドに嵌め込めたので、これはイケるんじゃないと思って使い勝手の良い実用的なモノを作ってみました。
ハイパワーLEDのCREEチップXP-G放熱板付を無加工で搭載しており、筒が比較的に太いので組み込みには困りませんでした。筒底にあるテールスイッチは使い勝手が良くないので取り外してから穴を塞いでます。あり余るフリスクブラックの空ケースから切り出したプラ板を瞬間接着剤で取り付けてあるだけですけど違和感ないですネ。
照射パターンを未改造ノーマル品と比較してみましょうか。アバゴ製ASMT-M006コリメーターは半値角6度の狭角スポットな集光特性で、照射中心部は直視不可能な明るさです。光束値126ルーメンを放つハイパワーLEDが照らす1m先の照度値は2500Luxもあります。
使い勝手が悪いからと除去したテールスイッチの代わりに、ワンクリックオペレーション用のタクトスイッチを筒サイドに設けてあります。不用意に押さない様、筒の厚みを利用して埋め込む形で組み込んでいます。
中身を見ていきましょう、左から加工済みコリメーター、中は元々のリフレクターをくり抜き加工したもの、右はワンクリックオペレーション用の回路基板で、ハイパワーLEDは裏側に取り付けてあります。
LEDのCREEチップXP-Gは、後から焦点位置の微調整が出来る様にフレキシブルな配線で余裕を持って取り付けておくのがコツ。基板パターン側には、ワンクリックオペレーションを可能にする”謎の”4端子モジュールと350mA定電流チップのAMC7135とを組み合わせたドライブ回路を搭載しています。このモジュールの出所は100均ライト改造計画No.21で説明しているグリーンオーナメント製サイクルセーフティライトのパーツです。
元の単4形3本直列BOXを電源として使わない代わりに、18650形リチウムイオン電池3.7V2600mAhのPanasonic製CGR18650EAを突っ込んでいます。テールスイッチを除去して出来た空間の分だけ奥底まで押し込めるから余裕で入ります。
100均ライト改造計画No.21で記載している回路図に少々変更を加えたものです。”謎の”4端子モジュール出力とトランジスターの間に1kΩを追加してありますが、これの理由は直結にすると駆動電流が流れ過ぎになってモジュールの発熱が無視できないからです。
このドライブ回路により筒サイドに設けた小型タクトスイッチによるワンクリックオペレーションを可能にしている訳なんですけど、ON/OFF動作はちょっとクセがあります。
イ)一回目のクリックで常時点灯、
ロ)二回目のクリックで高速点滅、
ハ)三回目のクリックで低速点滅、
ニ)四回目のクリックでようやく消灯。
本当なら二回目のクリックで消灯してくれれば素直でいい子なのに、出所がサイクルセーフティーライトだから致し方ありません。ま、本来の用途である自転車ライトとして使うんなら至れり尽くせりで申し分ないんだけど。
補足として点灯時間の情報などを考察。リチウムイオン電池のCGR18650EAは容量が2600mAhなので、LED電流として350mA流すとすれば連続7時間くらいは持つと思います。これくらい長時間の連続点灯が可能なら十分実用的と言えるかな。
※分解と改造は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。